
福島のスパリゾートハワイアンズのレストランで115人ものお客さんが、食中毒症状をおこしただとか。
食中毒といえば、まっさきに思いつくのが、O-157病原性大腸菌
しかし、今回の食中毒事件の原因菌はウェルシュ菌という菌だそうです。
ウェルシュ菌という名前、私は初めて聞きましたが名前だけ聞くと、
なんだか、それほど悪い菌ではないように聞こえます。
しかし、このウェルシュ菌食中毒を起こす、菌なので注意が必要です。
では、このウェルシュ菌どのような症状を引き起こすのでしょうか?
また、対策はあるのでしょうか?気になったので調べてみました。
ウェルシュ菌ってどういう菌?症状は?
ウェルシュ菌って何?
ウェルシュ菌は自然界に幅広く存在している、細菌です。
主に、牛や鶏、魚などが保菌していることが多いようです。
なるほど、牛などが保菌しているというところはO-157などの菌と同じようですね。
特に、カレーやシチューなどの煮込み料理が原因で食中毒になることが
多く、これらを料理するときは注意が必要のようです。
ウェルシュ菌は空気に弱い細菌ですが、カレーやシチューなどの粘土が
高い料理の中では、繁殖しやすいやすいようです。
特に、レストランで使われるような、寸胴で調理された場合、
寸胴の底面付近はかき混ぜてもほとんど、空気に触れることが少ないので、
より、増殖しやすい環境となっているようです。
ウェルシュ菌による症状は?
ウェルシュ菌にかかると潜伏期間約6時間~18時間を経て症状が現れます。
症状は、水溶性の下痢や軽い腹痛といった症状。
O-157病原性大腸菌のように、重篤な症状になるということは少ないようです。
ただ、菌の特徴として、芽胞というものを形成し、耐熱性を持つ菌でもあるので、
芽胞を一度作ってしまうと、通常の加熱では死滅しないため、食中毒菌としては
注意していないと、かかりやすい菌ということが言えます。
ウェルシュ菌食中毒の対策は?
これはウェルシュ菌だけでなく、他の食中毒原因菌にもいえることですが、
とにかく、細菌による食中毒を防ぐためには、
- 食中毒菌をつけないこと
- 食中毒菌を増殖させないこと
が必要になってきます。
特に、調理時に生肉や卵などを扱うときは、必ず手を洗うように心がけましょう。
また、ウェルシュ菌は一度、芽胞を作ってしまうと、少し加熱したくらいでは、
死滅しないので、調理後は、容器に小分けにして、すぐに冷蔵保存するなどして
菌を増殖させないということが必要になってきます。
特に、家庭でのカレー料理なんかは、2日目がおいしいなんて言われていますが、
鍋に入れたまま、常温保存をすると、衛生上よろしくないので、
必ず、保存するときはタッパーなどに小分けにして、冷蔵保存するようにしたほうが
よいようです。
調理してから、時間がたったものを食べるときは、十分に加熱し(およそ75度で1分以上が目安)
ウェルシュ菌を死滅させるために、かき混ぜて鍋底に十分に空気を送るといいみたいです。
まとめ
ウェルシュ菌の症状や対策法についてまとめました。
ごくごく一般的に存在する菌ということで、これから夏にかけて、
食中毒が多い時期になってきますので、家庭での調理時にも注意が必要そうです。
とにかく、調理時には手洗いを十分する。
料理が残った場合は、すぐに冷蔵保存する。
食べるときは、十分に加熱するということを守っていれば、
食中毒に合う確率もかなり減らせるのではないでしょうか?